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2022/02/28 23:32

皆さんこんにちは、MaktubのAYUMIです。


今日、本当は3月2日夜21時掲載予定の天然石のご紹介をしようとブログの管理ページを開いたらところ、、、

もう何ヶ月も前に書いた下書き保存されたままのブログが表示されてるのが気になって、

ここ最近、1、2ヶ月に1度くらいに頂くお問い合わせの件だったので書き途中だったのを仕上げて先にアップします◎

その内容とは、
「石の穴あけに使っているドリルを教えて頂けませんか?」と言うことなんですが、

以前ブログに私が使っている穴あけドリルの事を書きました。
そのブログを読んで機材名の問い合わせがどうも増えてしまい、今日も立て続けに同じ質問が来ていたので、これはもう毎度同じ返答をするくらいならこちらで紹介しておこうと至りました。


お問い合わせ頂くそのほとんどの方はメールアドレスの履歴から見てもMaktubで天然石をご購入して頂いた事のある方からでは無く、予測するに業者様や作家様だと思います。
きっと穴あけ機材を探してGoogle検索かなにかして私のブログに辿り着いたのかと思います。

私も今のドリルに出逢うまで長年色んなドリルを試し、模索して検討してい今のドリルに辿り着きました。

実際、どんな機材を使おうと石に穴を開けるって本当に難しいことです。


なんでかと言うと、それは石には石の数だけの特徴があるからという理由が主にあります。
同じ種類の石でも、産地によって硬さや特徴が違うし、同じ土地で採れてもそれぞれの成長過程によって特徴も異なってきます。

特徴によっては石に対して間違った力の入れ方をすることで簡単に石を粉砕させてしまうこともあります。

なのでどんなに優秀な機材を使おうと、誰でも簡単に何の石にでも穴が開けられるとは限りません。
つまり使い手が学び続けるしかないのだと思います。
例えば、穴あけ中に手に僅かに感じる振動の変化や、音の違いを上手いことキャッチする必要がある。

私も今の機材を使いながら、実に何度もミスをしてきました。

時には何万円もする大粒のプレシャスオパールに穴あけして真っ二つにしてしまう失敗も一度や二度ではないのです。

なので正直な所、自分の使ってる機材を簡単に人に紹介するのに躊躇ってしまう部分が大いにあります。

要するに、私は今使用してるドリルを人に教えたくないわけじゃなくて、とても価値のある物が故に、それに見合う学びも必要なものだという事をうまく伝える自信が今までなくて、あまりおすすめしてきませんでした。

だけどその価値を人が受け取るかどうかはその人次第なので、あまり難しく考え過ぎずにリアルレビューを今回は書き綴ろうと思います。




まず1番最初に、
私が使ってる機材は「Gunther」ギュンターと言う、アメリカの会社の機材です。
https://guntherdiamondtools.com/collections/diamond-drill-bits ←日本からも購入出来るサイトはこちら


日本円で約20万円程の機材です。

プロクソンのマシンホルダーを改造して作られている仕様で、プロクソンのホルダーを持っている方、または別途購入すればそれに自分で外付けできるキットも販売されています。
それは約4万円とお値段も安めに設定されていますが、フルキットのほうが安定感があるようです。

しかしいきなりデメリットを言うことになってしまいますが、
こちらの機材、消耗部品の値段が正直高いと思います。

専用ドリルビットが上下合わせて45ドル程。
つまり4500円くらいしますが、機材と天然石の特徴を完全に掴むまでに私はあっという間に何本ものビットをダメにしました。

アメリカから都度送ってもらう必要もあるので、いくら隣国のメキシコといえど、日数と送料を考えると穴を開けるたびにヒヤヒヤしてました。

アメリカから着いたばかりのビットを一発目で折ってしまったこともあります。

もちろんその理由ははっきりと今ではわかりますし、二度と同じミスをする事はないと思いますが、
先ほども言った通り、同じ天然石にも産地や成長過程で全然違う性質を持っているので、「絶対」は、ないと思います。
同じミスをしないための方法は自分の手で感じた微妙な振動、音、匂い等を感じるしかないのです。

コロンビア産の水晶とハーキマーでも全然同じ感覚で穴はあかないのです。


ここまで言うとリスクしかないような穴あけ作業ですが、それでも私が天然石に石を開ける理由ははっきりとあって、

それは、

自分の作りたいジュエリーデザインに必須だから。

「どうしてもここに穴があって欲しい」「ここに穴を開けてジュエリーに仕立てたい!」等、どうしても作りたいものや、
原石など、穴があったらありのままの姿をジュエリーに仕立てることが出来ると考えた場合や、逆に穴がないとジュエリーにするのが難しい場合など、その石を身につけやすいものとするために穴あけをすることがほとんどです。

カボションの場合はほとんどが石包みするけれど、石包みしてしまうと隠れてしまう部分に見せたい部分がある場合もあります。

穴が空いてればジュエリーに仕立てられる手法も増えます。

ですので、上手に穴が開けられるものなら穴を開けたい。そう思って私は良いドリルを探し始めました。
私にお問い合わせ頂く方々もきっと同じような理由かと思います。

と言うわけでそろそろまとめとなりますが、

思い通りに穴は開けられるが、コストもそれなりにかかる。(20万の機材代と消耗部品代)

水をしっかりとかけながら良質のダイアモンドビットで穴を開けるので、石へのダメージが低いが、必ずしも穴あけに「絶対」はない。石が割れてしまってその価値を失う事を考えるとリスクは高め。

ご購入をご検討の皆様、是非今までのレビューを踏まえ、検討の参考にして頂けたら幸いです!!!

最後に私がどれだけ失敗してるか、衝撃の写真を載せておきます。
因みにこれは氷山の一角で、この何十倍も色んな天然石で失敗してます。



穴からぱっくり割れてしまったものや、

穴からクラックが広がってしまった残念なピース。

穴周りにクラックが入った程度なら、自分のジュエリーにしてみたり、ファミリーや友人に訳ありを説明してプレゼントしたり、
もうパカーンと割れてしまった場合思い切って接着してスタッドピアスにしてみたり色々しました。
だけど正直このオパール達はどうしようかな、、、って子も沢山居ます。

穴あけしてるオパールはそのほとんどが価値ある希少な大粒のプレシャスオパールで、穴を開ける日はとにかくミスが起きないように、
相当気持ちを整えて挑むのですが、それでも割れる時は割れてしまう。

割れない時は全然割れないのになあ。。。

中途半端な邪念の無い、頭が最もクリアな状態に自分を持っていき、指先の感覚を研ぎ澄まし、耳を澄ましオパールの声を聞く。
負荷をかけ過ぎないよう、


慎重に、

慎重に、



パキッ。


ああ、、、、。

そんな時に割れるからもう心臓をガシッと掴まれて握りつぶされた様な感覚になります。正直な話。

そしてその痛みが和らぐまでまたしばらくは穴あけなんて精神的なダメージが大き過ぎて無理、、ってなっちゃうんです。


眉間にシワが寄っちゃっているこんな時はやめといた方が良いです笑


兎にも角にもこれから天然石の穴あけ用のドリルを買おうか考えてる方の参考になれば幸いです。
そしてあくまで個人的な私1人の正直なレビューであり、一度も石を割らずにこの機械を使いこなせてる方も世の中には居るのかもしれないです。
私はまだまだ穴あけ修行中の身、嘆いてばかりじゃいけません。
これからも精進あるのみです。


それでは最後までお読み頂きありがとうございました◎



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