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2018/10/09 22:27

2018年8月末。


2年ちょっとぶりのインド買い付けに行ってきました。

年に2回は行ってたインド。
メキシコに住み始めてからは、「距離と交通費と時間」の事を考えると、そこまで行きたいと思えなかったのですが、
日本帰国と合わせてなら、どれも全く問題じゃなく、やっぱり大好きなインド。
行けて良かったです。


インド買い付けの事で質問や相談を受ける事がとても多いので、
今回の帰国中、買い付けのワークショップ的な事を企画してたのですが、
スケジュールが厳しく、開催まで至りませんでした。。
楽しみにして下さってた方々には本当に申し訳ないです。。。
なので今日はそんな、インド買い付けに興味がある方や、
インドに実際行ってみたけど、どこで石を買って良いのかわからなかったという方、
そもそもインドに行きたいけど色々不安!!と思う方々へ、
少しお役に立てればと、情報を含めて、
今回のインド買い付けを振り返っていきたいと思います*





2018.8.21

日本から、中国は広州を経由し、インドに到着したのは夜10時頃。
私達は、アライバルビザという、空港で取得出来るビザでの入国を予定していたので、
予め何も用意する事無くインド入り。
これは日本人にだけ与えられたラッキービザシチュエーション。

空港に着いて、入国審査前にビザの申請をする小部屋へ。

以下文中「  」内はお役立ち情報を載せています。

「申請書は項目が多いけれど、難しい事は全く無く、見本も貼ってあるので、誰でも問題ないと思いますが、
心配な方は事前にインターネットでダウンロードして記入してから持って行く事も可能なので、
インド大使館のウェブサイトを確認すると良いと思います。
記入した用紙を提出して、
後はクレジットカードで支払い、
ビザスタンプをパスポートに押してもらい、
入国審査も特に必要なく、サラッと通れて楽チンな入国。」



私が初めてインドに入国した時はアライバルビザなんて無かったし、
事前のビザ申請も面倒で、記入ミスで何度もはじかれ、もう行くのやめようかと思うくらい難しかったけど、
今のインドと日本との国交的に、インドへの道はかなり開かれてます**



そして、夜11時過ぎ、無事入国審査を終え、荷物をピックアップし、空港の外へ。

まずATMでお金を下ろしておきます。

「クレジットカードのキャッシング、デビットカード、または海外キャッシング機能のついた銀行カードがあれば、
インドに現金を持って行く必要もありません。
しかし、インドのATMは、1日に下ろせる限度額がとても低いので、
カードを何種類か持って行くか、
たくさん必要な場合は、円キャッシュ、ドルキャッシュなど持って行って両替するのがおすすめです。」


ジャイプール行きの飛行機は朝6時位の便を予約してたのですが、
国際線ターミナルから、国内線ターミナルへ移動しなくては行けないので、
外に出てターミナル間を走るシャトルバスに乗ります。

「デリーの空港はターミナル1、2、3の、3カ所あり、国内線も行く先と航空会社によって違うので、事前に調べておくのが良いと思います。
空港は24時間オープンしてるので、
深夜に着いて、もしバスで早朝移動を予定してる人も、空港から出ずに朝を待つことをお勧めします*
メトロも結構朝早くから動くので、デリー空港はかなり便利です。」

空港間をシャトルバスで移動し、
目的のターミナルに着き、チェックインまでの時間がかなりあると思ったので、
空港内で一番居心地の良さそうな隅っこの床を見つけ、
厚手の布を引き、

ゴロン。

と、寝てみたり、パソコンで映画見てみたり、空港内で売られている高いサモサ食べてみたり。

するとどういう訳かわからなかったのですが、
搭乗予定のスパイスジェットの職員が来て、
搭乗予定時刻のかなり前、5時間近く前にチェックインカウンターに案内してくれ、
搭乗口まで通してくれました。
ラッキー。

搭乗口前のベンチでただひたすら寝てられるのでこれまた楽チンでした。

フライト時間になり、飛行機に乗った時には、
離陸前に爆睡してしまい、
小型飛行機の嫌な揺れ具合も気になる暇もないまま、
起きたらジャイプールです。
1時間程で到着。

ジャイプール空港は小さい空港なので、荷物をピックアップしてすぐ出口。

「出口前にプリペイドタクシーのオフィスがあるので、
目的のホテル名を告げると、金額を知らされ、前払いで料金を支払い、目的地まで向かってくれます。

ジャイプールの中心地だったら450ルピー前後だと思います*」

そこから私達は、常宿にしている「Arya Niwas」へ。

ここは4、5年程前から毎度お世話になっているホテルなのですが、

ジャイプールもいろんな所に泊まったなかで、今の所一番居心地の良いホテルです。

女性一人でも安心して泊まれるし、ホテル内もいつも綺麗。

一歩外へ出ると喧騒が待つ中、
ホテル内の中庭は青々とした芝生の広いスペースを囲む木々には、楽しそうにリスが走り回って遊んでるのです。

「出来ればお部屋も中庭に面したお部屋がおすすめですよー。」

そして、チェックイン後、早速、石屋さんへ!
到着当日、しかも空港泊後の寝不足な私達ですが、
居ても立っても居られない。

そして顔なじみの石屋さんにも到着日を教えてたので、何時に会おうかとメールでコンタクトを前もって取ってました。

「この、【コンタクトを取っておくってこと】が結構インド買い付けで重要な事でもあると思います。

インドの石屋さんて、
常に同じ種類を一定の量で仕入れ、常にお店に並べてる訳ではないので、
一つ一つのお店によって力を入れてる石の種類も違うし、ピンからキリまである石の種類を全て取り揃えている訳ではないのです。

なので、買い付け前にある程度でもいいので、
確実に仕入れたい種類、クオリティー、予算等を事前に伝えておくと、予め出来る限りいくつかのパターンで用意しておいてくれるので、
効率的になります。
ジャイプールには星の数ほど石屋さんがありますので、
一軒一軒端から訪ね歩くのは大変です。

ここいいなってお店、信頼できる商人に出会ったら、
名刺をもらい、フェイスブックやインスタグラムなどで連絡先を交換しておくと良いですね。
逆にあんまり信頼できないのに流れで断れずにメール交換などをすると、
日本人には考えられないくらい何度も何度もメールが来て困ってしまったりっていうこともあるので、
ご注意を。」

到着した当日に会ったのはもう5年位の付き合いになる石屋さん。
今まではルース買い付けしかしてこなかった私なので、
ジャイプールでの本格的な原石探しは初めてなので、
色々話を伺いたくまず会いに行きまいした。

今回はルースは買わないよと話してあったので、
原石を用意しておいてくれました。

なのでひとしきりその原石を見させてもらいあっという間に夕方に。

ただ探している原石はまだいまいち見つからず、
されに希望を伝えてその日はホテルに戻りました。

そして、別の日。


原石取引の場へ連れてってもらうことが出来ました。
なかなかルース屋さんはこういった場所を紹介したがらないのですが、
私達の次のステップを心から応援してくれる事に感謝です。

しかしものすごい量の原石。
船で運ばれて来たままの、ドラム缶のような大きな容器に入った沢山の原石。
厳重に鍵のかかった倉庫。
そして絶対に自分達だけじゃ辿り着けない、ジャイプールの果て。
こんなところだったんだ、、、
と、ただただ空気に飲まれそうになる。

今まで通って来た明るいルース屋さんとはワケが違う。

薄暗い取引テーブル、

ちょっと悪そうな笑みを浮かべるここを取り仕切るおじさん。

引き出しから拳銃でも出て来そうな雰囲気の中、

目当てのトルマリン原石を見せてもらう。


通常の取引方法だと、この元の元の卸場では、袋ごと何十キロと買うのが普通です。
その何十キロか買った人が、次は小分けして小売され各工房へ、
そして工房ごとに様々な形に磨かれ、
各国のバイヤーなどが買い付け、世界中に流通していきます。

なので最低ロット数がとんでもない量なんですよ。

もちろん量買う分予算もかなり必要になってくる上、
そんなに持って帰れないよ!っていう事になって来ます。

なので、交渉、交渉、交渉。

なんとかギリギリのラインを伝えて行くのですが、

話にならない様子。


ですよね。

と半分諦めかけた時、

そこへ連れてってくれたインド人の友達が、

上手にギリギリのラインで交渉してくれたのです。

今回の取引が上手くいけば、
さらに多くの原石を必要として、
この子は必ず戻ってくるからと。


私が石屋を始めたばかりの頃から、
ずっと二人三脚で歩んで来た彼は、今ではたくさんの各国のバイヤーが訪ねて来るようになり、
出会った頃から共に成長して来ました。

研磨をするようになり、ルースを買わなくなって、メキシコに住み始めインドになかなか行かなくなってからも、
お互いが研磨した石を見せ合ったり、自分達で研磨してく事にした私達を心から応援してくれてるのが伝わってきます。

お陰で、セレクションまでさせてもらい、満足の買い付けとなりました。
ルースになるのがとても楽しみです!


そして今回、メキシコで同じ町に住む友人に頼まれごとで、
その友人のよく行くジャイプールの石屋さんに渡して欲しいものがあるという事で、
買い付けが少し落ち着いた頃、名刺を頼りに伺いました。

頼まれた用だけ済まして帰るつもりだったのですが、
原石があるというので、少し見せてもらう事に。
あきおくんが原石のセレクションに入ると、

私はその間、石屋さんと雑談しながら、石屋さんに置いてある気になるものを物色。

お互い、石の事をどこまで知ってるか探ってるように感じた時間。

レインボームーンストーンの特別綺麗なビーズを発見したり、
見た事ないレベルのこれまた美しいムーンストーンの原石を発見したりして、
目星をつけつつ、金額を伺いつつ、最初から交渉はせず、あきおくんの原石選びを待った。

すると石屋さんが、


これ、何の石かわかるか??
と、聞いてきた。
これが分かったら凄い!何かプレゼントしてあげるよ!

と言うので、よく見て、

「ダイオプテーズでしょう?」

と答えると、


少し驚いた顔をしてから握手。

あっさり当ててしまったけど当てられると思ってなかったみたい。

なんかちょうだいと言うと、さっき物色していた美しいレインボームーンストーンの原石を一つくれました。

ダイオプテーズでこんな綺麗な連は初めて見たし、当たったし嬉しかったです*

おじさんともこれでちょっと信頼関係が結べたので、
他にも色々見させてもらう事に。

インドの石屋さん選びで気を付けてることは、
パッと見て美しい石よりも、
石屋さんのハート部分が綺麗かどうか。

ちょっとでも疑いを持ちながら交渉すると、
なんか後ぐされ悪いと言うか、石の美しさも半減してってしまう気がして、

石屋さんが良い人ならば、中途半端な妥協をする必要なく、
とことん交渉しあってお互い気持ちよく取引が出来ると思ってます。


友人の紹介で良い出会いが結べました。


まだまだインド買い付け半分程度なのにもかかわらず、
いつも以上の長文になってしまったので、
一旦前編として終了したいと思います。

まだまだこれから後編も続きを書くので、もしインド買い付けの質問などありましたお問い合わせフォームからご質問ください^^
個別のご返信は致しかねますが、
ブログ内で回答できる部分は回答していきます♪

それでは長々と読んで頂きありがとうございました!!



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