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2018/07/19 09:44


マグダレナのオパール買い付けから帰ってきた夜、、
「あゆみちゃん、そういえば日本に帰る前に一度ビザクリしとかないと180日越しちゃうよ」

そう言われて思い出した、メキシコの滞在期限について。
普段普通に生活していると忘れがちな180日に1度国外に出なくては行けないという事。

出なくてはいけないと言うか、いつも180日も経たずに買い付けなどで国外に出てたので、
あまり意識せずにとも普通に過ごしてたのですが、
気がつけば前回メキシコを出て戻って来たのはツーソンショーの時なので、2月の頭頃。
7月いっぱいくらいまでにはメキシコを出なくてはいけないのだった。

すっかり8月の中旬には日本に帰るからいっかと思っていたけど、
それじゃあオーバーステイしてしまう〜〜。

しかし今は日本帰国へ向けて二人とも制作に没頭してるので、
行きたくないなー、
面倒だなーと思ったのですが、
我が家の愛猫のノーチェが出産真近なのもあり、
産まれてからでは余計行きたくないので、
すぐにでも行ってしまおう!と、
マグダレナから帰ってきて5日後、急遽グアテマラに行く事に。

ありがたいことに我が家の動物を心から可愛がってくれるアシスタントのソンミンが住み込みで動物たちと一緒に過ごしてくれる事になり、
3泊4日のグアテマラへの旅が遂行されました。

私達の住む街はメキシコの中でもグアテマラに程近く、
ツーリスト用のシャトルバスも出ていて、
グアテマラ国境まで3時間、そして目当ての湖畔の街パナハッチェルまで5時間程。
実際自分の車とかで行ったら2時間くらいは短縮出来そうですが、、、

朝8時頃、家の近くの教会までシャトルバスが迎えに来てくれていざ出発。
サンクリから少し離れると、のどかなトウモロコシ畑の風景や、先住民の方々の暮らしが垣間見れます。
割と外を見てるのが楽しく、途中の休憩も買ってきてた美味しいパンを頂き、その後は国境まで爆睡。

国境に着くと、メキシコ側で出国スタンプをもらい、
また少しシャトルバスで進み、グアテマラ国境前で降ろされ、そこからは歩いて国境を超えます。
ここが国境。
誰でも行ったり来たり出来るとてもユルい国境です。
このゲートを挟むだけで通貨が変わる事ぐらいしか違いを感じません。
メキシコ人とグアテマラ人の違いはここでは全くわかりません。


あ、でも商店で売ってる商品が結構違く感じました。
普段住んでる街より気温が高いので、喉が渇き、
国境を超えてすぐにある商店でオレンジジュースを買ったら、
ラベルは思いっきりオレンジの絵とオレンジの文字しか書いてないのに、
飲んだらびっくり。

チリ味オレンジジュースだった!!
こんな衝撃は生まれて初めてでした。
オレンジジュースにチリですよ。

缶をよく見るとものすごーく小さくチリの文字。
なにそれ。

気を取り直して(水を飲み直して)
グアテマラの入国スタンプをもらいます。
ここで謎の25ケツァール(400円くらい)を払わされます。
公式では必要ないはずの言わば賄賂みたいなものですが、払わないと入国スタンプもらえないのでみんな払います。

グアテマラ、メキシコ国境はゆるいっちゃゆるいけど、つまり賄賂で成り立ってる不思議な国境です。
でも逆にお金を払って両国の出入国スタンプだけもらえるとか色々みんなにとって都合良くもなってるのですね。


さて国境を越えると今度は同じバスできた方々達が目的地によってバスを振り分けられます。
少し小さなバンに乗り換え、私達はパナハッチェルを目指します。

ここからがキツかった。
道は悪いし、工事渋滞は長いし、景色に代わり映えが全くない!
長い!!!!
お尻も痛いしお腹はペコペコ。工事渋滞で遅れた時間を取り戻す為、最低限のトイレ休憩のみでひたすら走る。
車内の白人の若い女の子はお腹が空き過ぎて発狂。
アキオ君がリュックからバナナを取り出しあげると急に静かになったw

その頃私も心の中がそわそわし始めていた。
到着予定時刻が完全に遅れている。
実は前日、予約サイトでとても可愛いバンガローを予約してあったのだ。
そのホテルがあるのは、バスが着くパナハッチェルからさらに船に乗って湖を進み反対側の湖畔の街なのだ。
最終の船は夜7時発。
もし間に合わなかったらキャンセル料金もかかるし今日泊まる宿も探さなくちゃ。。。。
いや、そんなことよりも予約したバンガローに2日間ステイするのを1番の楽しみにここまで来たの。

運転手に何度も確かめる焦る私。
全然大丈夫だよと余裕の運転手。
どちらでも良さそうなアキオ君。

時計を見るともうギリギリじゃないの。
わーーーん、、、と、がっくりしそうになったところで、

本当丁度よく最終の船に間に合う形で到着。



運命運命。

余裕が大事。

行くべきところに辿り着くし、船に乗れなかったとしてもそれが別の世界への入り口。

とか、船に乗れたから思えたりとかして。

到着したサンマルコスは、アティトラン湖の湖畔の村。

アメリカ人が多く、ヨガやリトリートのため長期滞在したり、別荘に家を持ってる人も多く、
なんだか優雅なお洒落なお家もちょこちょこ見かけました。

到着が遅れていたのでとにかく予約したバンガローを探す事に。
トゥクトゥクのお兄ちゃんに聞いても全然知らず、
前もって予約の際にもらったメールを読みながら進むと、
とにかく急坂な階段をひたすらに降りるよう。
暗いし先はまったく見えない。
けど、
ここで迷わず降りれたのは、
なんとアキオ君2年前まだ私と出会う前、
この階段を降りて湖まで出て遊んだことがあると言うじゃない。
こんな偶然ってあるかしら。
バンガローが湖に面してるとは写真で見てたので信じて降り続ける。
しかしこれはまた登るの大変そうだな。。。と思いながら。

そして歩き続けるとなんだか素敵な照明が足元を照らし始め、
オラーと声を出したらひょこっと管理人のおじちゃんが現れてくれた。

よかったーーー。
無事部屋に入れてもらうと、
想像以上に可愛い。
朝が楽しみーーーー。


そして翌朝。
メキシコと時差が1時間ある為、
普段7時に起きてる私たちは朝6時に勝手に目が覚めてしまう。
バンガローのカーテンを開けると、目の前に美しい湖を火山ー。
なんて美しい朝。

コーヒーを淹れて湖に降りてみると、、

気持ちの良い空気とエネルギー。

一日中ここでのんびりしていたい。




バンガローはこんな風に窓が湖沿いに大きく、ウッドデッキ、程よい木陰。
内装もめちゃくちゃ可愛くって、本当に本当にオススメです。
アティトラン湖に行くなら是非行ってみて欲しい場所。
目の前の湖の水もとてもクリアで、飛び込みたくなります。

なんとも、アキオくんがまだ一人旅していた頃、
まだここにこのバンガローができる前、
まだプライベートの敷地になる前、
何度か泳ぎに来た事のある場所。
そもそもこのアティトラン湖は、
アキオ君にとっては里帰りみたいなこと。
不思議な縁で色々と繋がっていく。。。


午前中はひたすらこの朝を満喫して、
お昼頃、
隣の隣村、織物や草木染めが有名なサンファンという村を訪ねました。

それについては後編で。

また随分長くなってしまいました。。。


もしアティトラン湖に行く方、是非、
Baba Yoga へ。


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